トラウマによる社会的孤立

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孤独若者裸足

トラウマ記憶を背負うことになると、人生を破壊されるくらいの大きなダメージを受けることがあります。その一つの問題が「社会的孤立」です。
トラウマ記憶は何かの拍子に突然暴れ出すことがあります。それはテレビを見ているときに、何かトラウマと関係のある映像が目に飛び込んできたときに起こるかもしれません。またはトラウマを受けた出来事と似たようなシチュエーションにハマったときかもしれません。
それは映像のフラッシュバックかもしれないし、いつか感じたことのある言葉にできない嫌な感覚かもしれませんが、だいたい「私に生きる価値はない」「私なんか要らない」「私は間違っている」「私には正しい選択はできない」など自分を苦しめるネガティブな認知が溢れてきて苦痛を感じます。この時に怒りや恐怖など否定的な感情が湧いてきて苦しむ方もおられます。
映像の侵入体験や身体感覚の暴走、否定的認知の苦痛に晒される機会が増えていき、だんだんトラウマ記憶に支配される時間が増えていく人もおられます。本人は多くの時間を過去のトラウマ記憶に振り回されて疲弊しながら日常生活を送ることになります。日常生活のほとんどを支配されているので、関心事はもっぱら過去の出来事になっていきます。
きついからと言って、そのことを誰かに相談しても「そんな今さら過去のことを言っていても…」と返され相手にしてもらえないばかりか、思ってもいなかった言葉を返され、余計に傷つくこともあります。トラウマの加害者だった相手に過去のことを話そうとすると、思わぬ返り討ちに遭うこともあります。
自分の最大の関心事を誰にも共有してもらえないことから、誰にも分かってもらえない孤独を抱えることになります。侵入する映像や身体感覚も振り回されて疲弊していき、現実の人間関係を維持するエネルギーも枯渇する場合もあります。結果として、だんだん社会的に孤立していくことになります。EMDRでは、トラウマによって壊された人生を取り戻すお手伝いができます。

http://www.risorsa-emdr.com

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