ホログラフィートークとは、心理士の嶺輝子先生が開発した心理療法です。軽催眠状態で行うトランスワークや自我状態療法の一種とされ、A.ミンデルのプロセス志向心理学やU.T.ジェンドリンのフォーカシング技法に着想を得て開発され、それらの技法の限界を超える工夫が施されています。トラウマの問題についてだけでなく、トラウマが原因して解離症を併発されている方にも多くの場合、有効です。
過去の傷ついた自分はたいてい脅えていたり、不安を感じていたり臨戦態勢だったりしています。そして、傷ついた出来事があまりにも圧倒され脅かされるものだった場合、傷ついた自分もそのときの身体の感じた普通じゃない感覚も、心の貯蔵庫にそのまんまの状態で凍結保存され封印されます。そうした過去の自分自身に深い共感を示し優しくなることで、そこに封印されていた感情を解放します。
トラウマ的な環境にさらされることによって、本当はトラウマの加害者側の問題のはずなのに、トラウマの被害者は「私が悪い」「私の責任だ」と、自責の念を持ってしまいがちです。ホログラフィートークでは軽催眠の状態で作ったイメージの世界の中で、加害者側に「自責の念」を返していきます。
トラウマが解消できたら、そこに新しく空間ができます。その新しくできたスペースに、実際の過去の記憶では得られなかったものを新たに補充する作業を行い、修復作業を行ないます。修復作業を行うことで、満たされた今の時間を取り戻すことができます。
ホログラフィートークはとても優しい、自分に優しくなれるセラピーです。しかもパワフルにトラウマを片付けることを手助けしてくれます。