幼少の頃から長く続く家族の中での虐待的な経験をされた方に多く見られる問題で、人によっては「ワーッとなって暴言を吐いてしまう」とか「気がついたら壁を殴っていた/部屋で暴れた」などの表現のしかたで訴えられる問題行動があります。
こうした問題行動を起こす方のご家族など周囲の人が言われるのが、「突然目つきが変わって別人のようになる」ということです。脳の中で一過性の過覚醒状態に陥っていると考えています。
強いストレスを受けたときに起こる生体防御反応が、ストレスが解除された後も持続し、わずかな刺激に対してもイライラしたり感情爆発を起こしてしまうという問題行動が起こると考えられています。
こうした反応を起こしてしまう人は、外傷的場面を連想させてしてしまう、自分や他者の行動や出来事、音、言葉、光景に遭遇したり、外傷的場面と似ているシチュエーションに本人が陥ったりすると過覚醒発作が起こってしまうと言う方が多いです。過呼吸発作やパニック障害も同じメカニズムで生じているとの説もあり、過覚醒発作を起こされている方は、過呼吸発作やパニック障害も経験された方が多いようです。